香りの基礎知識

自分の体臭を知ってますか?

以前、「我が家のにおい」というようなタイトルのTV番組を見たことがあります。

すべて同じ造りの団地で、そこの住人に目隠しをしてランダムに数軒の家に連れて行き、その中から自分の家を当てるという企画でした。結果は、全員正解でした。その鍵となったのは、自分の家独特のにおいだったのです。

どんな家でも、それぞれ、その家独特のにおいがあります。ペットを飼っているとか赤ちゃんのいる家は特によく分かります。でも、住人はほとんど気づいていません。そのにおいに慣れてしまうと、普段はまったく気にならなくなってしますからです。

かつて熱帯魚に夢中だった頃がありました。特大の水槽を4台も置いていたところ、親しい友人から「この家はなんだか生臭いね」と言われたことがあります。

体臭もこれとまったく同じです。体臭の強い人間でも、四六時中かいでいるので自分では何も感じないことが多いのです。体臭が少ないと思っている人も再度、要チェックです。


女性用と男性用の香水の見分け方

消費者の方からの質問の中には、とても真面目で意外なものがあります。

「海外お土産の香水だといってもらったのですが、”オーデトワレット”と書いてあります。” オーはフランス語の”水”ですから、これは、”トイレで使う水(=消臭剤)”ですか?」

「免税店で、彼女に頼まれていた香水を買いましたが、まちがえてメンズを買ってしまい大目玉を食らいました。でもどこにも”For Men"とは書いていなかったのです」

通常、女性用香水には品名は表示されていますが、特に女性用とは断っていないことが多いのです。

そして男性用香水は、女性用と区別するため、普通、品名の下に、英語では”For Men"、フランス語で”Pour Homme=プールオム”、イタリア語で”Per Uomo=ペルウオモ”などと表示して区別しています。

ところが、そのブランドが、もともとメンズファッションや、喫煙具や葉巻などからスタートしたメンズブランドの場合や、明らかに男性用だとわかるネーミングなどの場合は、特に表示しないのです。たとえば、ダンヒルの「デザイア ブルー」、ダビドフの「クールウオーター」、またニナリッチの「メモアール ドム=彼の思い出」などは男性用とは表示していません。

しかし、近年カップリングフレグランスの登場で、男性・女性用が同じネーミングのものが増えました。するとこのようなメンズブランドは、男性用はいままでのまま何も表示せず、女性用にだけ、英語だと”For Woman”、フランス語は”Pour Femme=プールファム”、イタリア語で”Per Donnna=ペルドンナ”などと表示して区別するのです。

たとえば、「デザイア ウーマン」、「クールウォーター ウーマン」などです。

この表示は他にもありますので、まとめてみました。

 

男性をあらわす言葉 英語 "For Men" "Men" "Man" "For Him" "Gentlemen"など
フランス語 <"Pour Homme=プールオム" "Homme=オム" "Pour Lui=プールリュイ"
"Lui=リュイ" "Masculin=マスキュラン"など
イタリア語

"Fer Uomo=ペルウオモ" "Uomo=ウオモ" "Per Lui=ペルルイ" "Lui=ルイ"など

女性をあらわす言葉 英語 "For Woman" "Woman" "For Her"など
フランス語 "Pour Femme=プールファム" "Femme=ファム" "Pour Elle=プールエル" "D'Une Femme=デュンファム"など
イタリア語 "Per Donna=ペルドンナ" "Donna=ドンナ" "Per Lei=ペルレイ"など

香り立ちを使いこなす

香水の値段の違い

ひと口に香水といっても、大きく分けるとパルファン、オードパルファン、オードトワレ、オーデコロンの4種類に分かれます。
参照ページ

同じ名前の香水でも価格で比べると、パルファンは7.5mlで1万3千円前後(1ml当たり1700円)、オードパルファンは30mlで6千円前後(1ml当たり200円)、オードトワレ・50mlで6千円前後(1ml当たり120円)、オーデコロンで100mlで4千円前後(1mlあたり40円)前後、といったところが目安です。1ml当たりで比べると価格にずいぶん大きな差がありますが、これはただパルファンを薄めて賦香率を下げたから、といった単純なものではありません。

たとえばパルファンは95度前後という純度の高いアルコールに香料を溶かしたものです。ところがオードトワレに使用されるアルコールは85度前後で水が多くなります。そうすると、香料は水に溶けないので、賦香率を調整  を超誠意ちょうちょうcっかああああああををををおををををおををををををおを調整しなければなりません。つまり、香り立ちは同じようでも、それぞれ別のレシピによって製造されているのです。また、コストを下げるために、場合によっては、香料のグレードを変えることも考えられます。したがってパルファンとオードトワレでは、香りはよく似ていてもその深さや豊かさが微妙に違ってきます。

購入するときは、価格だけでなく香りのこんな違いも検討しましょう。

バス&ボディケアラインの知識(参考ページ

バスラインの賦香率は大体オーデコロンと同じくらいですが、持続時間は2~3時間、あるいはそれ以上のものもあります。テクチャー(ベースとなる生地・材質。クリームやローションなどのこと)が香りの蒸散を遅らせるからです。(パス&シャワージェルのように洗い流す製品は含みません。)賦香率 賦香率  

したがって、ほのかな香りを長く楽しみたい場合は、バスラインを香水がわりに使ってもよいのです。夏場はボディローションか、さらっとさせたいときはその上に同じ香りのダスティング・パウダーをつけます。冬場はボディローションか保湿効果が高いボディクリームがよいでしょう。空調のきいたオフィスなどでは、肌の乾燥を防ぐのに有効です。

特におすすめは、香水と併用です。まずボディローションやボディクリームを下地につけておいて、そのうえに同じ香りのオードパルファンかオードトワレをつけます。こうすれば、デクスチャーのために香りが丸くソフトになり、より長く持続します。


バスとボディケアラインの種類

香水には、パルファンやオードトワレのほかに、入浴時に楽しむバスラインやボディケア製品があります。

香水と同じ香りですが、賦香率はだいたいオーデコロンやオードトワレと同じくらいです。洗い流す製品が多いので、ほのかな香り立ちを楽しめます。

使い方の基本は、色々な香りを混ぜずに、気に入った香りのラインで統一するほうがよいでしょう。

またほしいアイテムだけ揃えればよく、すべての製品を揃える必要はありません。

欧米では、気に入った香りで2~3ライン揃えておき、その日の気分や状況に応じて使い分ける人が多いようです。

主な種類は次のとおりです。

香水のバス&ボディケアライン

  種類 香りの特徴、用途
バスライン パフュームドソープ(香水石鹸) 細かくクリーミーな泡立ちでしっかりした洗い上がり。
モイスチャー効果あり。ただし洗顔はしないこと。
バス&シャワージェル バスタブ、シャワーどちらにも使える洗浄剤。贅沢な気分になる。
モイスシャー効果あり。石鹸と同時に使用しないこと(泡が消える)
バスソルト お湯に素早く溶け、バスルームを芳香で満たす。
よく温まる。肌がすべすべになる。
バスオイル お湯に素早く溶け、バスルームを芳香で満たす。
よく温まる。モイスチャー効果あり。
ボディケアライン ボディスプラッシュ オーデコロンとほぼ同じタイプ。
風呂上りに肌に清涼感とモイスチャー効果を与える。
ボディローション 肌に潤いを与え、肌目を整える。さっぱりタイプでモイスチャー効果があり、乾燥を防ぐ。ほのかな香りを残す。
ボディクリーム 肌に潤いを与え、肌目を整える。モイスチャー効果が高く、乾燥を防ぐので、寒く、乾燥する季節によい(特に荒れ性肌)。ほのかな香りを残す。
ダスティングパウダー 肌の表面をされりとさせる。乾燥を防ぐ。ほのかな香りを残す。ボディローションやボディクリームを下地にして、その上からつけるとよい。
パフュームド
デオドラント
体臭を抑え、香水に近い香り。
汗をかきやすい部位につけ、同じ香水をつけるとより効果的。

上手に香らせるための効果的なつけ方

香水のつけ方には、これといって特別なきまりはありません。基本的に、体温の高い部位や脈打つところにつけるとよいとされている程度です。

中には、香水を天井に向かってスプレーし、その下をくぐるというつけ方をする人もいます。

しかし、温められるとよく香る、下から上に立ち昇るという香りの特徴を考えれば、次の部位の肌に直接つけると効率がよいでしょう。

  • 下半身はアキレス腱、膝の裏側、太ももの内側、ウエストの内側(わき腹)
  • 上半身は手首の内側、肘の内側、両肩など

ここに、ひと吹きづつスプレーするか、ボトルタイプなら手のひらにとって軽くたたくようにつけます。ただし、こすり合わせたり、肌にすりこむことはよくありません。

耳の後ろもよいのですが、満員電車など他人との距離が近くなるときは、つけないほうがよいでしょう。

胸の間や体の前面につけると、いつも香りが顔に昇ってきて、嗅覚が麻痺するので避けます。

また香り立ちが強い香水や、ほのかに香らせたいときは、つける部位をへらします。

減らす部位は、肌が露出する部位、つまり手首やアキレス腱、ひざの裏などです。それでも強いと感じるときは、ウエストの両側だけにつけます。

スプレーするときは部位から10~20cmくらい離してまんばんなく広がるようにします。肌がべったり濡れるのは、スプレーが近すぎるからです。なおスプレーは、ひと押しで適量がスプレーできるように設計されていて、そのまま押し続けてもそれ以上は出ないので安心です。

ところで香水は、一定時間を過ぎると香らなくなるので、タッチアップ(付足し)をすることが重要です。これは食事のあと、口紅をつけなおすのと同じことです。

タッチアップの目安としては、パルファンはつけてから6~7時間くらい、オードパルファンは6時間、オードトワレで4~5時間程度です。ただし、香水によって持続時間がちがいますから、手首や肘を嗅いでみて、香ってないと感じたときに付足しします。

タッチアップは、「化粧直し」と同じですから、洗面所など、人目につかないところで、つけられる部位だけにつけます。

手首にタッチアップした香りが強いときは、さと水をかけてトップノートを飛ばせば、ほのかな香りになります。


時間経過によって変わる香り

香りは普通、つけてから香らなくなるまで、3段階に変化します。

香水には何種類もの香料がブレンドされていますが、香料によって、すぐに香りだして早く消えるものや、遅くに香りだすかわりに長時間香るものがあります。そのため時間の経過によって香りの表情が変わるのです。3段階の香りの変化は次のようになります。

  • トップノート…つけてから5~10分くらいの香りで、「先立ち」ともいいます。アルコールと一緒に揮発性の高い香料が香ります。ツンツンした刺激的な香りが特徴です。
  • ミドルノート…トップノートの後1~2時間くらい感じる香りで、「中立ち」ともいいます。ブレンドされている香料がすべてバランスよく香るので、その香水の本当の香りとか、香水のハートと呼ぶこともあります。
  • ベースノート…ミドルノートの後2時間以降から感じる香りで、「後立ち」ともいいます。遅くに香りだす木や動物系の香料が主で、つけている人の体臭とミックスされて独特のにおいに変わり、ゆっくり消えていきます。

こういったことから、次のことを覚えておきましょう。

  1. 香水の本当の香りは、ミドルノートです。したがって香水を選ぶときは、トップノートでは選ばないこと。必ず10分くらい待ってミドルノートに変化した段階で選びます。
  2. 香りがツンツンしているトップノートの段階では、人に会わないようにします。

香りの立ち方

トップノート つけてから5~10分くらいの香り 揮発性の高い香料の香り:レモン、ベルガモット、ラベンダー、タイム、アルデハイドなど
ミドルノート つけてから30~2時間くらいの香り 核となる香り:配合されている全ての香料がバランスよく香る(香水のハート)
ベースノート つけてから2時間以降、消えるまで 残香性の強い香料の香り:木、オークモス、動物性香料など

※オーデコロンはこの表の時間よりもっと短くなります。


香りの種類

これから先を読んでいただく前に、まず香水についての基本をご理解ください。ここでいう「香水」とは、フレグランス(香り製品全般)を意味します。本来の意味での香水を指す時は、「パルファン」という言葉を使って区別しています。

ひと口に「香水」といいますが、賦香率、つまりアルコールに溶かした香料の割合によって、下の表のように4種類に分けられます。賦香率 が高いものほど、香りに奥行きと深みが加わり、また香りの持続時間も長くなります。この中で現在、もっともポピュラーなのは、オードパルファン(パルファンドトワレ)とオードトワレです。手軽さが受けているのです。ただしオーデコオロンは、国産では販売していますが、海外有名ブランドではほとんど出していません。

ところで「パルファンは強く香る」と思い込まれていて、尊敬する人が多いのですが、これは間違いです。深みとコクは少なく控えめです。その違いをぜひ試してみてください。

それぞれの特徴を生かして、TPOに合わせて使い分けます。

香りの種類 賦香率  持続時間 香りの特徴、用途
パルファン(香水) 15~25% 5~7時間

最高ランクの香りです。豪華さと深みがある香りは贅沢なイメージです。
フォーマルなパーティーや改まった席にふさわしい香りです。
適量をポイントにつけます。

オードパルファン
(パルファンドトワレ)
10~15% 5時間前後 香水とオードトワレの中間で、香水に近い深みがあります。
気軽な昼間の香水として、付けていく場を選びません。
ポイントにひと吹きずつ、つけます。
価格はオードトワレより1~2割高くなります。
オードトワレ 5~10% 3~4時間 カジュアルな感覚で楽しめる香りです。
気軽な昼間の香水として、つけていく場を選びません。
ポイントにひと吹きずつ、つけます。
パルファンの下地として使うと、香りが一際ゴージャスになります。
オーデコロン 3~5% 1~2時間 リフレッシュ効果が高い、もっともカジュアルな香りです。
全身どこでもたっぷりとつけて大丈夫です。
スポーツの後、タオルに含ませて身体と拭いてリフレッシュしたり、湯上りやお休み前などにつけます。

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